現場非破壊試験
現場非破壊試験とは、現場で施工されたアンカーの固着状態を確認する試験である。
適用は特記による。
試験本数について特記がないときは、1日に施工されたものの各径ごとを1ロットとし、
この中から3本を行うこととなっていいるが、1日で同一径のものを複数員、複数の場所で
施工する場合は、状況に合わせてロットの構成の変更を行うとよい。
引張試験を行う場の確認試験荷重については、監督員と協議を行う。
一般には、非破壊の試験とし、計算で得られた、アンカーの鋼材による引張荷重又は
コンクリート破壊による引張荷重(埋込みピッチ及べへりあきの影響を受ける場合は、
低減した荷重)の小さい方の2/3程度の荷重を確認荷重としている。
接着系アンカーでは、上記鋼材及びコンクリートの破壊による引張荷重に加え
付着破壊の荷重も考慮して決定する。
引張剛性を推定する場合で、異形鉄筋のアンカー筋の端部にねじりが設けられている時、
ねじにナットをかけて引っ張ると、ねじ部が伸びてしまう。
異形鉄筋部をチャッキングして引っ張るようにする。


1 ロット(1工種、1アンカー種別、1期間)


同一基礎・打設日・アンカー種の場合、1ロット(下記図 青枠)で
0.5%もしくは3本以上の引き抜き試験を行います。
 

同一基礎・アンカー種であっても埋込長が異なる場合、
1ロット(下記図 青枠・赤枠)ごとに
0.5%もしくは3本以上の引き抜き試験を行います。

アンカー種が異なる場合、1ロット(下記図 青枠・赤枠)ごとに
0.5%もしくは3本以上の引き抜き試験を行います。

同一基礎・アンカー種であっても打設日が異なる場合、1ロット(下記図 青枠・赤枠)ごとに0.5%もしくは3本以上の引き抜き試験を行います。

同条件の試験体であっても基礎が異なる場合、
1ロット(下記図 青枠・赤枠)ごとに
0.5%もしくは3本以上の引き抜き試験を行います。